池袋で車を暴走し母子2人を死亡させ、他9人に重軽傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告に対する被告人質問が開かれ、法廷で約半年ぶりに本人の口から事故当時の様子や心境を語りました。
「ブレーキを踏み続けた。」とはっきり主張したうえで、衝突直前は「アクセルペダルが床に張り付いているように見えた。」とパニック状態になっていたとも述べている飯塚被告が、90キロ近い速度の中で本当に確認できたのか?不思議です。
また、自身の認知機能に問題がない、免許返納も考えていなかったと断言していますが、パーキンソン症候群の疑いも診断されていたとも話していて、罪を認めない理由が見当たらないことに理解できませんでした。
次回の6月の公判ではご主人の松永さんらご遺族からの直接被告人質問が予定されています。
母子に対して、「2人のご冥福をお祈りする思いです。松永さんご主人やご親族の悲しみを思うと、居た堪れない思いです。」と話していましたが、心の底から本当に感じているのであれば、謝罪の言葉を強く望んでしまいます。
さまざまな証言、証拠から、今回の事故は未然に防ぐことが出来たとしか考えられません。
7月には検察が求刑をして裁判が結審、9月にようやく判決が言い渡されます。2019年4月19日から2年半近く経った、2021年の9月までこのような辛く悔しい日々が続くのです。飯塚被告はご高齢で今回、車いすで出廷もされていました。被害者ご遺族のためにも早期に解決を願うばかりです。