探偵ブログ

年間8万人が行方不明になる日本

令和3年の行方不明者状況

警視庁が発表した『令和3年の行方不明者状況』によると、2021年に警察に行方不明者の届けが出された件数は、前年比で2,196人増の7万9,218人でした。これは統計が残る1956年以来、最少の2020年に次ぐ低い数字だとされています。しかし、年間8万人もの人々が行方不明になるという事実には驚かされます。

子どもたちの犯罪に巻き込まれる事例が増加しているという報告もあります。年間8万人もの人々が行方不明となる状況は決して珍しいことではありませんが、幸いにも多くは届け出を経て所在が確認されています。2021年に所在が確認された行方不明者(受理された届出分を含む)は7万8,024人で、その内訳は所在が確認された者が6万5,657人、死亡が確認された者が3,613人、届け出が取り下げられた者が8,754人です。中には、行方不明の届出から2年以上経ってから所在が確認された者が2,041人、死亡が確認された者が139人という長期間行方不明の状態が続いているケースもあります。

【年齢別「行方不明者」数】

9歳以下:1,010人/10.7
10歳代:1万3,577人/124.1
20歳代:1万5,714人/124.3
30歳代:9,628人/69.2
40歳代:6,841人/38.2
50歳代:5,351人/31.3
60歳代:4,149人/27.2
70歳代:1万0,242人/62.5
80歳以上:1万2,706人/106.2

出所:警視庁『令和3年における行方不明者の状況』

※数値右:人口10万人あたりの行方不明者数

【13歳未満「略取誘拐・人身売買」件数の推移】

2010年:91件
2011年:86件
2012年:95件
2013年:94件
2014年:109件
2015年:84件
2016年:106件
2017年:72件
2018年:110件
2019年:114件
2020年:114件

出所:法務省『犯罪白書』より

-探偵ブログ